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セクシュアリティ関連の英語表現 その1

英語で「映画でLGBTQ+ってよく悲劇的な死を迎えるよね」とか「障害者って性欲の主体だと思われてないよね」とか「お仲間かと思ってたけど、ストレートだったんだ」とかのセクシュアリティの話をするときに出てくる英語表現を集めました。

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瀬戸マサキ / Masaki Seto
3月 02, 2026
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今回のテーマは、「セクシュアリティ」です。

英語で「映画でLGBTQ+ってよく悲劇的な死を迎えるよね」とか「障害者って性欲の主体だと思われてないよね」とか「お仲間かと思ってたけど、ストレートだったんだ」とかのセクシュアリティの話をするときに出てくる英語表現を集めました。

sexuality——そもそもセクシュアリティとは?

セクシュアリティという言葉は主に性的指向の話と思われがちですが、英語では1900年より前から存在する「どのように性的な存在であるか(あるいはそうではないか)」というとても広い概念です。

(もっと遡って1850年くらいだと逆に「身体的な性の機能や状態」という非常に狭い概念として使われていたそうです。)

actual(実際の)という言葉が名詞になると actuality(現実、実態、実際のあり方)になるように、sexual(性の)という言葉が名詞になって sexuality(性のあり方)になっている、と考えると、セクシュアリティが単に性的指向の話だけではないということが腑に落ちると思います。

一方でセクシュアリティは1960年代以降急速に進んだ社会運動を背景に、一人の個人の性のあり方や性的指向だけでなく、アイデンティティや帰属意識、共通文化などの基盤となる社会的なものにもなりました。

つまり、「セクシュアリティは単に個人の性的指向の話ではない」と言う時、そこには二つの意味があるということです。

一つは「性的指向だけではなく、その個人の性に関するあらゆる現象や状況をも含む大きな概念だ」ということ。そしてもう一つは「その個人だけではなく、人間の性のあり方についてどのような解釈の言説が社会に存在しているかを示す大きな概念だ」ということです。

というわけで、今回はこのセクシュアリティという概念をできるだけ幅広くとらえ、多様な文脈から参考になる表現を取り上げます。単なる言葉の意味だけでなく、実際に文の中でどのように使われる表現なのかを例文で示しつつ、解説部分では

  • sexual orientation と sexual preferences の違いがどう語られてきたか

  • なぜ LGBTQ+ 同士は互いを family と呼ぶのか

  • 過度に性的なものとして見られたり、逆に性的ではないとみなされることは、どのように人種や障害と絡み合っているのか

  • 性的な惹かれと恋愛的な惹かれが一致しない、とはどういうことか

など、その表現にどんな思想的背景や政治的背景があるのかを解説していきます。

(今回はさらにおまけ付き。heterosexual や bisexual、demisexual、 fraysexual、fictosexual など、さまざまな性的指向の名前を紹介し、その意味を解説します。)

次回は近いうちに「障害編」を配信する予定です。どうぞお楽しみに。

では今回の英語表現の紹介と解説をどうぞ↓↓↓

sexual orientation

  • 意味

    • 性的指向

  • 例文

    • We believe that everyone should be respected, regardless of their sexual orientation or gender identity.

      (私たちは、性的指向やジェンダーアイデンティティに関わらず、すべての人が尊重されるべきだと考えます。)

  • 備考

    • 日本語には性的指向と同じ音で「性的嗜好」という言葉があります。これは英語では sexual preferences といい、「こういうプレイが好きである」とか「このようなシチュエーションを好む」とか「こういった服装でセックスしたいと思っている」などの好みのことです。一方で性的指向はどのような性別の相手に(あるいは相手と自分の性別がどのような組み合わせであるときに)惹かれるかについての概念です。性的指向は自分の意志では変えられないが、性的嗜好はやめられる(実行に移さないという選択が可能である)、という主張をする人もいます。

    • 一方で、性的指向と性的嗜好を分ける考え方に反対する立場の人もいます。性的指向も性的嗜好の一つであり、あらゆる基準の中で性別だけを特権視する理由はない、という考え方です。さらに、性的嗜好も自分の意志では変えられないし、性的指向を実行に移さないことも可能ではないか、という主張もあります。つまり「どうしても自分より身長が高い人にしか惹かれない」という人にとっては性別と同等に(あるいはそれ以上に)身長が重要かもしれないし、身長が高い人に惹かれることはやめられないかもしれないし、その人が身長の高い人と性的行動をせずに(=実行に移さずに)生きていけるのと同程度には異性愛者だって異性と性的行動をしないで生きていくことが可能である、という考えです。

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