クィア英会話

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障害を語るときに使用を控えるべき英語表現とは

今回取り上げるのは、「障害を指す言葉が侮辱のために使われているケース」「"障害者"をなんと呼ぶのが正しいのか」「Deaf と deaf は何が違うのか」などの問題です。

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瀬戸マサキ / Masaki Seto
3月 20, 2026
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前回の「障害を語るときに使う英語表現を解説します 〜障害の社会モデルを中心に〜」はもうご覧になりましたか?

前回は、何よりもまず前提となる「disability」という言葉が「social model of disability(障害の社会モデル)」において「impairment」とどのような対比関係にあるのかを中心に解説しました。

今回は「適切な言葉選び」がテーマです。

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Photo by Markus Spiske on Unsplash

まず最初に取り上げたいのは、「もともと特定の障害を指していたのに、現在は主に侮辱のために使われている言葉」の存在です。

dumb

「ダム」と発音されるこの言葉は、現在主に「バカな」「愚かな」という意味で使われています。「バカでもわかるように言い換える」ことを dumb it down と表現したりすることもあります。

この言葉は、もともと「ものが言えない」「声が出せない」という意味でしたが、現在は不適切な表現としてその意味では使われなくなってきています。ただ、今でも dumbfounded(言葉が出ないほど唖然としている)という言葉にその名残があります。

ちなみに日本語の「唖然」も、「唖」が「ものが言えない」「声が出せない」という意味です。「聾唖(ろうあ)」という言葉にも含まれていますね。

ちなみに「聾唖」「聾唖者」は今では不適切とされることが多く、「ろう」「ろう者」という表現が一般的に多くの当事者に好まれています。

lame

次に「ダサい」「退屈な」という意味で使われている lame です。「That’s lame」を訳すと「ダッる」という感じのニュアンスになります。

こちらはもともと「歩くことが困難な」という意味でした。

先ほどの dumb と同様、障害を指す言葉としては不適切だと認識されています。


「dumb」も「lame」も現代的な使われ方があまりに普及しているため、英語学習をしていると自然と見聞きしてしまうことが多いと思います。

ですが、私は「dumb」も「lame」も絶対に使いません。なぜなら、障害を指す言葉を転用してネガティブな、侮辱的な言葉として使うのは間違っていることだと思うからです。

学習者の皆さんにも、見聞きした言葉をそのまま吸収して自分も使ってしまうのではなく、その背景にある障害者への蔑視に思いを巡らせてほしいなと思います。

同様に、侮辱的な転用ではありませんが、精神疾患のある状態などを指す「crazy」が色々な意味で使われていることや、視覚障害で視力が著しく低い状態を指す「blind」が「あるものに気づいていない」という意味で使われたり、「blind date」(初対面のお見合い的なデート)などの表現にカジュアルに使われていることなどにも、思いを馳せてほしいなと思います。


では次に、障害のある人々のことをどう呼ぶのが適切なのか、考えてみましょう。

まず第一に理解しなければいけないのは、「こう呼んでおけばOK」というような1つの正解はない、ということです。誰に対して呼びかけても絶対に気分を害することがない呼び名なんていうものはありません。常に正解は個々人とあなたの人間関係の中にあるということを理解しましょう。

さてその上で、どのような表現が現在最も適切だと思われているのか。

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